チューニング 2021年2月27日

 今年の大河ドラマは「鎌倉殿の13人」。先週の放送では、石橋山の戦いに敗れた源頼朝が房総半島に逃れてきた。頼朝は上総広常、千葉常胤を味方につけようとする。千葉氏は鎌倉幕府の創設に貢献した▼千葉氏は松戸市がある下総国を平安時代の終わり頃から鎌倉時代、南北朝時代、室町時代にかけて掌握した。戦国時代に根木内城、小金城を建てた高城氏も千葉一族だと言われている▼千葉氏の祖は、桓武天皇のひ孫で、「平」姓を受けて上総国に定着した高望(たかもち)だと言われている。その子孫には頼朝の宿敵・平清盛や天慶の乱を起こした平将門がいる。紙敷は将門の上屋敷があったことから、地名がついたとの説がある▼上本郷の風早神社は風早氏の城館があった場所だという。風早氏も千葉一族で胤康は常胤の孫にあたる▼常胤から数えて6代目の頼胤の居館は小金にあったという。小金と言っても広いが、郷土史家の松下邦夫さんは二ツ木を想定した。同地の蘇羽鷹神社は千葉氏の守護神であり、隣接の三ヶ月は家紋の三日月に通じる。頼胤は馬橋に萬満寺の前身となる大日寺を建立した▼ドラマの主人公は鎌倉幕府2代執権・北条義時。相模台は14代執権・北条相模守高時が居城したことから地名がついたと言われる。

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