チューニング 2022年1月9日

 ♪雪やこんこ 霰(あられ)やこんこ。降っても降っても まだ降りやまぬ。犬は喜び 庭駈(か)けまわり 猫は火燵(こたつ)で丸くなる▼7日朝、犬の散歩をしていて童謡「雪」(2番の歌詞)が思い出された。6日、首都圏は4年ぶりの大雪に見舞われた▼九州の実家で飼われていた柴犬のタロウがうちに来て1年以上が過ぎた。猫は今までに10匹以上を飼ったことがあるが、犬を一人で飼うのは初めて。猫と犬を比較して言われることには間違いが多い、と猫を長年飼ってきて思っていた(例えば、「犬は人につき、猫は家につく」など)が、犬についてはどうなんだろう、と少し興味があった▼冒頭の歌詞は当たっているようだ。脚が冷たいだろうに、ヒモをぐいぐい引っ張って雪の上を歩いてゆく。タロウはもともと散歩が大好きだが、いつにもまして上機嫌であることがヒモを引っ張る後ろ姿からわかる。顔は見えないが、満面の笑顔なのだろう。犬には「笑顔」があるというのも初めて知ったこと▼大人になると除雪の面倒を考えて素直に喜べないが、犬と子どもは大喜び。犬は少年のようだというのもタロウを飼ってみて感じたことだ▼久しぶりに見た早朝の雪景色はやはり美しかった。公園には溶けかけた雪だるまが残されていた。

あわせて読みたい