松戸この1年を振り返る
記者が見た聞いた2021年
あと2週間ほどで2021年も終わり。今年はどんな年だったのか。1年を振り返ります。【戸田 照朗】
1月7日に2度目の緊急事態宣言発令。今年はそんな幕開けを迎え、1年を通して新型コロナウイルスが影を落とした。
8月2日には3度目の緊急事態宣言が発令され、変異株「デルタ株」のためと思われる感染拡大のため、1日の新規感染者が全国で2万5千人を超え、医療がひっ迫した。自宅待機中に亡くなる方も少なくなかった。
ワクチンは2月の医療従事者の先行接種から順次一般の人にも広がり、その成果なのか、9月30日に緊急事態宣言、まん延防止等重点措置が全面解除されてからは一応の落ち着きを見せている。が、新変異株「オミクロン株」も懸念されており、予断を許さない状況だ。
そんな中、開催が迫った1年遅れの東京五輪・パラリンピックには開催自体に賛否が分かれた。
結局、五輪、パラリンピックともに無観客で開催されることに。
松戸市は、3日間の千葉県内聖火リレー最終日の一番最後に走る場所として、松戸中央公園でセレブレーションという行事が行われる予定だったが、公道での走行はなく、「トーチキス」という形で、無観客で行われた。県内237人の聖火ランナーの最後にトーチから聖火皿に火を移したのはガーナ人の両親を持つハッサン・ナワールさん(高2)。松戸五中時代に200メートルで中学記録を出すなど活躍。現在は茨城県内の高校に通っている。
東京五輪では、レスリング女子フリースタイル50kg級で松戸市出身の須﨑優衣選手が金メダルを獲得。市民栄誉賞が贈られた。
高校野球では専修大学松戸高校が春夏連続で甲子園に出場した。春は1回戦で惜しくも敗れたが、夏は強豪の大分の明豊を破り、待望の甲子園初勝利を果たした。
エースの深沢鳳介投手はプロ野球ドラフト会議で横浜DeNAベイスターズがら5位指名を受けた。背番号も43に決まったという。
また、甲子園出場はかなわなかったものの、市立松戸高校の瀧本将生投手が福岡ソフトバンクホークスから育成11位の指名を受けた。同校の選手がドラフトで指名されるのは初めて。
11月6日に県立柏の葉公園で行われた千葉県中学駅伝で常盤平が男女ともに優勝するという快挙を果たした。12月5日に栃木県で行われた関東大会でも男女ともに準優勝。そしてきょう19日には、いよいよ滋賀県で全国大会に挑む。
大会の模様はBBC(びわ湖放送)の公式YouTubeチャンネルでライブ配信される。第29回全国中学校駅伝大会の公式ホームページを要チェック。女子のスタートは午前11時。男子は12時15分から。
渋沢栄一を主人公にしたNHKの今年の大河ドラマ「青天を衝け」もいよいよ26日で最終回を迎える。
渋沢の人生に大きな影響を与えたのが最後の将軍となった徳川慶喜。慶喜の名代として弟の昭武が率いた欧州使節団に参加した渋沢は維新後の日本の近代化に大きく貢献した。
戸定歴史館の齊藤洋一名誉館長がドラマの時代考証を務めたほか、7月には昭武を演じた板垣李光人さんが昭武の終の棲家となった松戸市の戸定邸を訪問した。