今月のラジオポワロ
もう一度感染対策を見直そう①
ラジオポワロ第444回では、正しいマスクのつけ方について振り返ってみました。
菅首相が関心を持った「話すときはマスクを」の〝福井モデル〟。福井県の調査によると4月の県内の新規感染者286人のうちおよそ85パーセントは〝マスクなしの会話〟または〝接触〟によって感染したことが確認されたということです。「いつもマスクをして、感染対策に気を遣っていました!」という感染者の方も、よくよく話を聞いてみると、「そういえばあの時、マスクをしないで話してしまっていた…」という〝心当たり〟があるそうです。
そこで、もう一度正しいマスクのつけ方を振り返ってみました。不織布マスクは正しく着けないと、その効果を最大限に発揮できないということです。
不織布マスクには表裏があります。表裏の見分け方として、まずマスクの上下を見極めるのですが、鼻にマスクをピッタリ沿わせるためのもので、硬いもの(ノーズフィッター)が入っている所があります。この硬い方が上です。
次に、マスクの折りたたみ方を確認しましょう。折りたたみ方は2種類あり、①マスクの上、つまり鼻の当たる部位側が一番高い折りたたみ方と、②マスクの中心が一番高い折りたたみ方です。
①はプリーツが下向きになる側、そして②はプリーツが外折りになっている側が「表」となり、一番高い部分が外側に来るように着けるのが正しい装着方法です。
かつてはマスク本体に紐の付いている側が表である、という情報がありましたがこれは間違いのようですので、折りたたみ方で判断しましょう。
さらに、ノーズフィッターを鼻に合わせて「W状」に折り目をつけ、しっかりと鼻・頬にマスクが密着するよう極力隙間が空かないよう装着しましょう。隙間が空いていると、ここからウイルスが侵入、またはウイルスを拡散させてしまい、マスクを着用していてもウイルス感染のリスクが高まってしまいます。
またマスクの材質によって、吸い込み飛沫・吐き出し飛沫を防ぐ効果が違ってきます。スーパーコンピューター「富岳」の分析によると、布やウレタンで作られたマスクよりも、不織布マスクの方が飛沫の飛散を抑えられる効果が高い傾向にあるという結果が出ました。
これからの季節、通気性の良い布・ウレタンマスクを選択しがちですが、状況に応じてマスクの材質を変えると良いかもしれません。例えば、対面で会話をする場合は不織布マスクを、通勤や通学、屋外で人と距離が取れている場合など、人と会話をしない場合は布・ウレタンマスクをチョイスするといったように、「話すときは」を意識したマスク選びをしてみてはどうでしょうか。
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(制作・寺田)