松戸市立総合医療センター 全自動PCR検査装置を導入
当面は救急患者に、後にドライブスルーも
松戸市立総合医療センターにこのほど、新型コロナウイルスの感染を判定できる全自動PCR検査装置が導入された。導入したのは、市内上本郷に本社を置くプレシジョン・システム・サイエンス(PSS)社製の全自動遺伝子検査装置エリートインジーニアス(12検体用)。先月31日には、同メーカーによる検査技師向けの操作方法説明会と、報道機関に向けての見学会が同センターで行われた。【竹中 景太】
PSS社(田島秀二代表取締役)については今年6月、世界でも注目の市内企業として本郷谷健次市長が本社を表敬訪問している(本紙6月28日号掲載)。その際、田島社長から同社製の全自動PCR検査装置の特徴や検査工程の説明などを受けており、この8月に国内での販売が開始されたことを受け、市が購入して市総合医療センターに導入された。
市立総合医療センターは感染症指定病院でコロナ感染患者の受け入れも行っている。これまでは核酸検出検査(LAMP法)により感染の有無を判定してきたが、今回の全自動PCR検査装置の導入により検査精度の向上や、自動化による検査技師の負担軽減、感染リスクの軽減などが期待できるという。
烏谷博英病院長は「検査結果の迅速な判定、正確性はやはりPCR。たくさんの患者が来る病院でもあるので、この導入によりスムーズな病棟の管理にも努めていきたい」などと話していた。
市立総合医療センターでは当面、救急患者向けのPCR検査に活用するという。その後、手術患者を対象にしたり、ドライブスルー検査にも対応していきたいとしている。