路上での物販・テイクアウトを促進
コロナ禍対策で国が占用許可基準を緩和
新型コロナウイルス感染症対策の影響を受ける飲食店等を支援する緊急措置として、6月に国土交通省が、地方公共団体と地域住民等が一体となって取り組む沿道飲食店等の路上利用に関して占用許可基準を緩和。これを受け、新京成線五香駅近くのサンロード五香商店街で、店舗前道路(歩道)を利用した営業が始まっている。【竹中 景太】
サンロード五香商店街振興組合(佐藤肇理事長)の会員店舗のうち、小売店や飲食店等の14店舗では、道路占用許可を受けた店舗前道路で、感染防止対策を実施しながら物販やテイクアウトなどを行っている。
このうち、インド料理「スパイスパレス」では実施期間の初日(7月29日)から早速、店舗前にテーブルやイスを置いてテイクアウトの待機スペースを設置した。店長のギャワリ・サントスさん(34)は「3月からお客さんがすごく少なくなった。そのため宅配サービスを始めたり、テイクアウトに力を入れている」と話す。ちなみに、バターチキンカレーやチーズナンなどが人気のテイクアウトメニューだという。
また、自身はパン屋を経営する佐藤理事長は「ウチはお店に来るお客さん自体は変わらないが、外注などはだいぶ減った。商店街自体、加盟店舗は大分減ったし、空き店舗が増えている。そうした中でのコロナ禍でとくに飲食店のダメージは大きい。店舗前道路の利用で少しでも商店街に人が戻ってくれれば」と話していた。
同商店街での店舗前道路の利用は11月30日まで(予定)。市内の他地域についても実施が検討されているが、歩道の交通量が多い場所は3・5メートル以上、その他の場所は2メートル以上の歩行空間の確保が必要などの条件があるため、実現可能な場所はかなり限定されるという。