保育士にフェイスガードを
感染予防に松戸四中3年生が作製

物江所長(左)らにフェイスガードを手渡す四中の生徒

 松戸市立第四中学校(生貝博子校長)の生徒がこのほど、新型コロナウイルスの感染予防に役立ててもらいたいと「フェイスガード」約200個を作製。今月9日に同校体育館で寄贈イベントが行われ、出席した牧の原保育所の保育士らに手渡された。【竹中 景太】

 フェイスガードを作製したのは同校3学年の生徒240人。総合的な学習の時間の授業で感染症について学ぶなか、日常生活を支えるエッセンシャルワーカーに感謝の気持ちを伝えられないかと生徒から提案があがり、3学年の各クラスの代表などで話し合いを重ね、コロナウイルスの感染予防にも効果のあるフェイスガードの作製と寄贈を決めた。
 寄贈先は松戸市となるが、市によると公立保育所(17か所)の保育士が使用する予定になっているという。

フェイスガードに添えられたメッセージカード

 ラミネートフィルムにひもを通して作られたフェイスガードには、それぞれ生徒手書きのメッセージカードも添えられている。メッセージカードには感謝の言葉や身体を気遣う言葉などが書かれていた。
 この日の寄贈イベントには同校3年の生徒7人が出席し、牧の原保育所の物江由美子所長と保育士の加藤理花さんに「みんな心を込めて一生懸命作りました」とフェイスガードが手渡された。物江所長は「保育所でもソーシャルディスタンスを意識し、常にマスクをしながらの保育。紙芝居や読み聞かせもマスク。いただいたフェイスガードは大切に使わせていただきます」と感謝の言葉を述べ、保育所では主に0歳児のクラスを担当しているという加藤さんは「マスクをしながらの保育は表情が見せられず心苦しい思いがある。フェイスガードだと口元も見せることができる。わたし自身、四中の卒業生ですが、ありがとうの気持ちでいっぱいです」と話していた。
 新型コロナの影響は中学生にも大きく、これまで休校の措置がとられたほか修学旅行の中止や各部活では大会が行われないなどの事態が続いている。この日、生徒を代表して出席した同校3年の西村宝生(ほまれ)さんは「休校の間は苦手な科目を補うなどの学習をしたが、受験への影響、不安は大きい」。同じく代表して出席した同3年の洞口瑠美さんは「わたしは部活、吹奏楽の大会がなくなったのが悔しい。また休校になるのは悲しいので、自分たちもできること、感染予防などには努めていきたい」などと話していた。

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