チューニング 2020年4月26日
今回の新聞の原稿も極力家で書いて、会社にいる時間を少なくしている▼我が家の家族というのは猫5匹。もし私が新型コロナウイルスに感染して入院ということになってしまったら、たちまち猫たちの生存が危うくなる。完全室内飼いだからだ▼保険として、近所の飲食店の方に合鍵を預かってもらった。この飲食店のオーナー夫妻とは日頃から親しくしていただいており、帰省の際には猫たちの面倒を見てもらっている▼しかし、ご夫妻が感染しないとも限らない。飲食店は今も営業を続けており、在宅勤務ができる私よりも感染のリスクが高いと思うからだ。しかも、サラリーマンならもう退職している年齢の方たちだ。つぶれてもらっては困るので、1日に1食は出前をお願いしている▼休業要請に従わない事業者の名前を公表するという政府の動きもあるようだが、休業補償もせず、実質的な社会的制裁を加えるというのは酷な気がする。しかも「命令」ではなく、まだ「要請」なのだ。休業補償して、休んでもらうのが筋だろう。そもそも国民に外出自粛を呼びかけた段階で、休業補償をすべき。これでは、生殺しだ▼米国の高額な兵器やオリンピックには湯水のように金を使うのに、国民の命には、ずいぶんと財布の紐が固い。