市に感染症対策本部
新型ウィルス 速やかな対応図る
新型コロナウイルスの国内での感染が拡大する中、松戸市は6日、今後の感染拡大時に速やかに感染防止対策を図れるよう、本郷谷健次市長を本部長とする「松戸市感染症対策本部」を設置し、第1回対策本部会議を開催した。
2019年12月以降、中国湖北省武漢市を中心に、新型コロナウイルスに関連した肺炎の発生が複数報告され、国内を含めた世界各国で患者発生報告が続いている。千葉県内でも複数の感染者が確認されていることから、松戸市のほか近隣市でも対策本部または同様の組織を立ち上げているという。
第1回対策本部会議では、現在の発生状況や市の対応状況などの情報共有、今後、庁内で随時情報収集を行うことなどが確認された。今後については状況の変化などがあった際に開催する予定だが、市の主催イベントなどの開催可否や自粛などについての方向性、基準を対策本部で早急に示していきたいとしている。
市では、市のホームページ、公式ツイッター、広報まつど、公共機関に貼り出す掲示物などで新型コロナウイルスの予防対策を周知している。
その予防対策は、現時点では季節性インフルエンザと同様とし、流水と石けんによる手洗いをこまめに行うこと。特に、外出先から帰宅した時や咳を手で覆った時は、口や鼻、目などを触る前に手洗いを徹底すること。咳やくしゃみをする時は、マスクやティッシュ・ハンカチ、上着の袖を使って、口や鼻をおさえるなどの咳エチケットを守るよう呼びかけている。
また、電話相談窓口として、厚生労働省☎0120・565653(9時~21時・土日祝も実施)、千葉県☎043・223・2640(9時~17時・土日祝も実施)、松戸保健所☎047・361・2139(9時~17時・月~金曜)の3件、湖北省滞在後や湖北省滞在者との接触後14日以内に咳や発熱などの症状が出現した場合は帰国者・接触者相談センター☎047・361・2140(9時~17時・月~金曜)へ連絡するよう紹介している。
千駄堀にある松戸市立総合医療センターは、第二種感染症指定医療機関に指定されている。そのため今回の新型コロナウイルス感染症患者の診察を受け入れる可能性があるとし、ホームページ上で「新型コロナウイルス感染症について」の情報を更新している。
そのなかで、「患者さんの受入れについてのお問合せ」とし、「新型コロナウイルスに感染した患者さんが外来受診をしているか、入院しているなどのお問合せには申し訳ありませんがお答えできません。診察をしたり、入院する可能性がありますが、一般の患者さんとの接触をせず、受診や入院のできる体制を整えております。ご心配をお掛けしておりますがご理解いただきますようお願いいたします」としている。
また、感染症患者を受け入れる場合は、一般の受診者とは別の出入り口と診察室を使用し、入院は感染症対応の病室(8室)を使用すること。これらの診察室と病室は、室内の空気が室外にもれることはなく、ウイルスが拡散することはありません、などとしている。
【竹中 景太】