チューニング 2020年1月12日
年末に新聞を整理していて目についたのは昨年1月24日に父親の虐待により死亡したとされる野田市の小学4年生栗原心愛(みあ)さんに関する記事だった▼児童相談所関連のものも合わせて1年を通して記事が多かった。こうなる前になんとかできなかったのか。明確な解が見つからないまま、多くの大人の悔恨が記事の多さを物語っている。ニュースになっていないだけで、今も苦しんでいる子どもがいるかもしれないと思うと胸が苦しくなる▼交通事故死者数も千葉県が初めて全国ワースト1位(172人)になった▼今年は穏やかな年に…、などと思っていたら、ゴーン被告の海外逃亡に、アメリカがイランで英雄的な人気を誇る司令官を殺害。にわかにきな臭くなってきた。米国民が冷静になって、無謀なトランプ大統領を非難してくれたらいいが、とかく強く出る権力者は人気を集めるもの。11月の大統領選挙に向けて、何が起こるか分からない▼明るい話も少し。映画館には23年ぶりに寅さんが帰ってきている。1作目は矢切の渡しのシーンから始まり、何作目かは忘れたが浅丘ルリ子さん演じるマドンナ、リリーの嫁ぎ先が五香駅前だったりと、松戸とは浅からぬ縁。こちらも久しぶりに市内に帰ってきた映画館で観たいと思う。