松戸一6位、常盤平10位
東葛飾地方中学駅伝
令和元年度第73回東葛飾地方中学校駅伝競走大会(千葉県教育庁東葛飾教育事務所、毎日新聞社ほか主催)が19日、東葛地方の中学71校が参加して行われ、我孫子が優勝。2位に大津ヶ丘、3位に白山が入った。松戸市のトップは6位の松戸一中、10位に常盤平が入賞した。
野田市総合公園陸上競技場をスタート。10区間、32・2キロのコースを襷(たすき)をつなぎ、松戸市立中部小学校前にゴールした。
松戸一中は1区の大橋勇佑君が11位で襷を渡すと、最終10区まで6位以内の上位でレースを展開。5区の石橋楽人君と8区の鹿住俊太君は2位まで順位を上げた。
中野直幸監督(31)は、「トップ争いにからめたのは選手一人ひとりが120%の力を出した結果。抜群の走りでした。(3キロ)8分代という選手がいない。一番早い子で9分17。エースがいない中で、力が拮抗(きっこう)したチームだったので、みんなが力を出し切った成果がこの結果だと思います。目標は10位以内。具体的には7位が目標だったので、1つ上を行けた。みんなが1秒を絞り出した結果です。練習は朝か午後のどちらかだけ。夏には水泳、チューブのトレーニングで細かい筋肉を鍛えた。マスクをつけたり、重い石を持って走るなど、少ない練習量の中で成果を出すために工夫しました。2週間分の練習メニューを出して、計画的に、選手たちに練習の意図を伝えながらやっていました。キャプテンの鹿住がリーダーシップを発揮してくれました。監督の私がいなくても自分が気づいたことを指示出したり、時にはチームに喝を入れたり、叱ったりということができる選手なので、絶大な信頼を置いてチームを支えてくれています。監督や先生方の力よりも、チームが自分たちで勝ち取った入賞だと思っています。県駅伝では4位入賞で、関東大会を目指せたらと考えています」と話した。
キャプテンの鹿住君は3年連続同じ区間(松戸スタートの昨年は3区)を走り、毎年タイムと順位を上げてきたという。「自分が8区に配置されたのは、後半に順位を上げることが目的だったので、自分の仕事がしっかり出来て良かった。全員が9分代で走ることを目標としていて、ほとんどの選手がベストを出せた。練習に妥協がなく、常に切磋琢磨できるチームです。夏の辛い練習もこのメンバーでやってきて、衝突することもあったんですが、結局最後に行き着くところはチームのために走るということ。きょうも1区の大橋が11位で来てくれて、大橋自身の予想よりも10位以上速く、波を持ってきてくれた。自分のためではなく、みんなのために走れたことが、120%の力を出すことにつながったと思います」と話した。
千葉県中学駅伝は11月2日に柏の葉公園総合競技場で行われる。
【戸田 照朗】