わたしのページ(読者投稿)2019年8月25日
心温かくなったエピソード
先日、機会を得て掛川市にあるねむの木学園を訪れました。女優だった宮城まり子さんが日本で初めて肢体不自由の子どもたちのために作られた養護施設です。51年間一貫した姿勢は変わらず、92歳になられた今も体調の良い日は指導にあたられているとのことでした。
わたしたちは施設やこども美術館を見学するだけの予定でしたが、偶然にも車イスに乗られ通りかかったまり子さんのお顔を拝見することもでき感激もひとしおでした。
ところで、わたしは昼間の比較的空いている電車で通勤していますが、途中駅から目の不自由な女性が駅員さんに導かれ電車に乗って来るのに何度か会い、席を譲ったのをきっかけに話をするようになりました。
彼女は病気のために中途失明されたとのこと。失明した当初は絶望的だったが、前を向かなければと仕事をやめないで元の生活に戻ったそうです。前の記憶があるので色や姿も思い浮かべられる。花の季節には今頃は桜がきれいだろうと匂いにも敏感になったと話しておられました。
何度目かにお会いした時、先日あったうれしいことを教えてもらいました。
「都内で乗り換えのため駅構内を歩いていたら、年配らしい男性から乗り場を聞かれたんですよ。自分は失明した今も二度電車を乗り換えて職場に向かうので、聞かれたことは得意なことだったんですよ。聞いた方は白杖を持っていることに気付かないで声をかけられたんでしょうけど、自分でも役に立つことがあったんだと気持ちが明るくなりました」。
その話を聞いたわたしまで良かったと心が温かくなりました。(根本・みみちゃん 69)
心から感激できる旅に行きたい
ここ5~6年、旅に行けていません。仕事、プライベートがあまりにも繁忙で、日帰り旅行さえ行けていないのです。
観光地として、よく環境整備された京都、奈良、鎌倉、箱根等は確かに充実していて、多くの人が訪れる名所も多く、すばらしいと思います。そこへ修学旅行のように団体で訪れる旅行も楽しく、友人とおしゃべりをしつつ愉快に過ごすこともわたしは好きです。
ですが、一人で静かに行く旅。その土地を自らの足で踏むと何かを語りかけてくるような未知の世界へ一人で入る旅。これこそが、わたしが心から感激できることなのです。
ただ、あまり知られていない土地も昨今は、SNS等で広く周知されているのが現状です。それでも、なるべく人に知られていないところへ行ってみたいですね。見知らぬ土地、人と時を共有し、多くの出会いを体験したいですね。(大金平 Y・H)
投票しにくい仕組みいかがなものか
7月21日に参院選がありました。
5月に他県へ転出したのですが、選挙区は千葉県、投票所は松戸市というルールです。たまたま投票日1週間ほど前に松戸市へ行く用事があったので、期日前投票を済ませようとしました。
ところが投票所に赴き、いざ投票券と投票用紙を引き換えるというところで、「転出者への対応がわからない。確認します」とのこと。10分以上待っても何ら進展なし。投票所へ入る前に、3名もの係員がそれぞれ現住所(他県)宛の投票券を確認したにも関わらず。
業を煮やし投票所を後にしました。投票券は預けたままです。その後、数時間経っても連絡はありませんでした。投票券の裏面には連絡先の記載を要求されたため、携帯の番号は書いてあります。
投票券を預けたままで困っているわたしは、どうしていいのかわからないので、こちらから投票所に連絡をいれました。
結果、「4月1日時点の住所(松戸市)を書いてもらうところを係員が認識していなかったのは明らかにミス」「投票は券がなくとも口頭で住所氏名を伝えれば投票できる」、ただし「転出先(他県)で投票するには手続きが必要なので1週間では間に合わないだろう」とのこと。
残念ながら、その後用事があったわたしは投票することができませんでした。
選挙管理委員会の方はルールを把握しておくべきだと思うのはわたしだけでしょうか。そもそも投票率の低下が問題となっているなかで、転出者が投票しにくい仕組みもいかがなものかと思っています。(匿名希望)
こんな身勝手な飼い主が身近に
7月下旬、夜7時半ごろ近所を歩いていた時のことです。道を曲がると、赤ちゃんをおぶった母親と思われる女性と小型犬が視界に入りました。犬はリード(引き綱)につながれていない状態で、ウロウロしていました。
飼い主はおそらく前方にいた男性で、犬は飼い主の方に向かおうとしていました。立ち止まって見ていたら、なんとキャンキャン吠えながら、赤ちゃんをおぶった女性の方へ。女性はわが子を守るべく、向かってくる犬を避けていました。わたしは犬が苦手(怖い)なので何もできず、ハラハラしながら見守っていました。
すると、今度はわたしの方に来てキャンキャン吠えました。とても怖かったです。幸い、誰も噛まれることはなかったのですが、犬嫌いにとって、たとえ小さな犬にでも追いかけられるなんてことは、恐怖以外の何物でもないのです。
飼い主の男性は犬をおいて一人はるか前方にいて、こちらの状況に気づいたのか気づかないのか、こちらに来ることもなく、ただ犬が来るのをじっと待っているように見えました。
大多数の飼い主さんはきちんとリードをつけて散歩している昨今に、こんな身勝手な飼い主がこんな身近にいるなんて。
すぐ近くには車が頻繁に走る道路があります。ノーリード(引き綱無し)で散歩させることで、周りに多大な迷惑をかけているということだけでなく、愛犬の命までもが危険にさらされているということが分からないのでしょうか。(稔台・独楽)
心込めた介護に胸打たれました
松戸よみうり839号の曖昧模糊さんの介護生活の投稿で、お母様を毎日大切に介護されていることに胸を打たれました。
他人事ではなく、わたしも母子家庭で過ごし、母を自宅介護中です。恥ずかしながらブラック企業従業員のようなもので、ろくに親孝行もできず、少しでも恩返しをしたくて日々がんばっているつもりです。
ちなみに、色々あって不信感が募り、介護保険は全く利用していません。
楽しかった、幸せな時代に戻りたいと願う気持ちは当然だと思います。自分の命を削ってでも親に元気でいて欲しいけれど、今のわたしは母が笑いかけてくれるだけで幸せです。
真心の介護でお母様が90歳ってすばらしいです。お互い心を込めて、今日を生きましょう。
(牧の原・うさぎもち)