「藤田嗣治」展開催中
聖徳博物館で7月27日まで
岩瀬の聖徳大学内にある聖徳博物館では7月27日まで聖徳大学収蔵名品展「藤田嗣治 Leonard Foujita」を開催している。時間は午前9時から午後5時まで。日曜祝日は休館。その他、学事日程などにより休館になることがある。観覧は無料。
戦後日本で描かれた大作「優美神」をはじめ、同大が収蔵する16点を関連資料とともに観覧する。
藤田嗣治は、1886(明治19)年、東京市牛込区(現在の飯田橋近く)の医者の家に4人兄弟の末子として生まれた。1910(明治43)年、東京美術学校(現東京藝術大学)を卒業。1913年(大正2)年、フランスに渡り、モディリアーニらとともにエコール・ド・パリの代表的な画家として活躍した。とりわけ、裸婦に代表される「乳白色の肌」の優美な美しさは、多くの人の心をとらえ、藤田は一躍パリの寵児となった。
1933(昭和8)年に帰国。二科会会員や帝国芸術院会員として日本洋画壇の中心的役割を果たした。1949(昭和24)年、再びフランスに渡り、二度と日本に戻ることはなかった。1955(昭和30)年、フランス国籍を取得。1958(昭和33)年、ベルギー王室アカデミー会員に推挙される。翌年カトリックの洗礼を受けて、レオナール・フジタ(Leonard Foujita)と改名。1966(昭和41)年、フランスのランスのノートルダム・ド・ラ・ペ礼拝堂のステンドグラスやフレスコ壁画が完成。1968(昭和43)年1月29日、スイス・チューリッヒの病院で逝去。享年81。
問い合わせは、☎047・365・1111(大代表)、聖徳博物館。