チューニング 2019年5月26日

 

 

 2・3面について雑感▼平成15年9月市教委は市議会の全員協議会で学校選択制の導入と小中学校の統廃合計画を発表した。対象となる小学校3校と中学校1校を翌3月には廃校にするというのだから、いかにも急だ。何も聞かされていなかった地元では大騒ぎ。保護者や地域住民の強い反対で、17年の3月まで延びたが、結局、強行された▼学校の跡地利用についてももめた。古ヶ崎南小に市教委を移す案などは、市議会の反対で白紙に。結局、今年開校した市立夜間中学校の校舎となった。跡地利用の青写真もないのに、なぜ統廃合を急いだのか、未だに謎である▼19年に再燃した関さんの森の道路問題。市は強制収用の手続きに。尋常ならぬ強引さを感じた。関さんのお父さんの代に出たトンネル案は本当に再考の余地がなかったのか。最終的には川井市長と関さんが直接会談し、迂回道路を建設することで合意した。話がこじれたのも相互不信が要因だった▼12年に稔台に転入したオウム真理教信者の問題は、稔台連合町会の粘り強い交渉で15年に円満に退去となった。個人的には犯罪を犯していない、憲法上も生きる権利がある信者とどう向き合うのか、難しい問題だ▼人口規模に見合う図書館がない、児童館が少なすぎる、など市の文化面の不備について書いてきたが、29年には日経DUAL「共働き子育てしやすい街ランキング」全国編1位に。隔世の感がある。

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