いちかわ未来の画家コンクール
六実高生が上位独占

最優秀賞の飯田琴美さんと受賞作「雨上がり」

 公益財団法人市川市文化振興財団主催による「第6回いちかわ未来の画家コンクール」がこのほど行われ、最優秀賞に県立松戸六実高校1年の飯田琴美さん、優秀賞に同校1年の小田木りえさん、同校3年の関千鶴さんがそれぞれ選ばれた。いずれも美術部員。受賞作を含む全応募作品は、あす14日まで市川市真間にある市川市芳澤ガーデンギャラリーで展示されている。
 同コンクールは、市川市内に在住・在学する中高生を対象に、若者の創作意欲の高揚と将来的な人材育成を目的に2013年より開催。第2回以降、募集地域を市川市だけでなく、松戸市をはじめとする近隣市に広げて、

受賞作について説明する小田木りえさん(「卒業式」)

中高生の才能を幅広く発掘し育成することを目的に行われている。
 第6回となる今回のコンクールには36校211点の作品が集まり、洋画家で多摩美術大学教授の大場再生氏など3人の審査員により、最優秀賞1点、優秀賞2点、佳作5点が選ばれた。
 最優秀賞を受賞した飯田さんの作品は「雨上がり」。今コンクールの応募に際し、作品のアイデアが浮かばず、外に出た時、目にした風景を描いたという。飯田さんは「雨上がりの水たまりに空が映っていて、逆さまの世界がありそうだなと。水たまりの中にいろんな表現を示しました。賞をもらうのは幼稚園でお父さんの似顔絵

受賞作について説明する関千鶴さん(「憩い」)

を描いて以来でうれしい」と話していた。飯田さんは漫画も描いており、漫画雑誌で2度ほど賞をとったことがあるという。
 優秀賞を受賞した小田木さんの作品「卒業式」は、自身の中学時代の思いが残っていた情景を描いたといい、同じく優秀賞を受賞した関さんの作品「憩い」は疲れた時は甘いものにひたりたい、という思いを描いたという。
 市川市芳澤ガーデンギャラリーは市川市真間5―1―18(JR市川駅より徒歩約16分、京成市川真間駅より徒歩約12分)。開館時間は9時30分から16時30分(あす14日の最終日は15時)まで。問い合わせは、☎047・374・7687同ギャラリーまで。
【竹中 景太】

 

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