陣ヶ前が連覇
市ジュニアソフト連盟大会
第86回松戸市ジュニアソフトボール連盟大会(竹内孝之会長・松戸よみうり新聞社後援)の決勝トーナメントが10月28日に新松戸西小グラウンドで行われ、陣ヶ前子供会が馬橋中央子ども会を4-0でやぶり2大会連続、3度目の優勝を果たした。
3回表の攻撃。陣ヶ前は春原滉太くん(4年)が1アウトからライト前ヒットで出塁。続く大楽陸透くん(6年)がセンター前にヒットを放ち、1、2塁とした。黒崎柊希くん(同)はショートゴロで春原滉太くんがサードでアウトとなったが、ランナーが入れ替わる形で1、2塁のチャンスが続く。次の塩川玲樹くん(5年)のセカンドゴロがグラブをはじき、大楽くんが生還。続く五十嵐尚太くんの打球はセンターをライナー性の当たりで抜ける2塁打となり、2点を加えた。
最終回の5回表には先頭の大楽くんがデッドボールで出塁。続く黒崎くんのライトフライが2塁打となり、1点を追加した。
守っては5回裏を三者凡退に抑えて、陣ヶ前が4-0で勝利した。
主将の黒崎くんは「優勝できてうれしい。準々決勝の相模台戦で最終回の2アウト2塁で、レフト前に打って同点にできたことが良かった。決勝戦は緊張したが、3回に3点とって緊張がほぐれた」と話していた。
ピッチャーで2大会連続のMVP賞に輝いた五十嵐くんは、「相模台戦は黒崎くんがつないでくれてホッとしました。相手のピッチャーも良くて、なかなか打てなかった。チャンスを作ってくれて打ってくれたのでよかった。準決勝はチームのみんながつないでくれて勝つことができました。決勝は1、2回は打てなくてまずいかなと思ったけど、3回にチャンスを作ってくれて、しっかり回してくれたので、僕も打たなきゃと思って打てて、緊張がほぐれました。甲子園で大阪桐蔭も春夏連覇したので、負けられないなと思って臨みました」と話した。
矢野鉄男監督(59)は、「準々決勝、準決勝は1点差ゲーム。準々決勝の相模台戦は最終回の5回表、0-1で負けていて、2アウトランナーなしまで行って、そこから2点取って逆転ということで、非常に価値のある勝ち方だった。一生懸命1点を取りに行くと、2点目、3点目がついてくるからな、ということをいつも話しているが、最後の最後に彼らが粘って追いついた勢いで2点目が転がり込んできたというような勝ち方をさせていただいたので、ここで波に乗ったというところはある。決勝戦の相手の馬橋中央は同じリーグで唯一負けたチーム。ただ敗因が分かっていたので、そこを修正して臨んだ。1度負けているので、子どもたちも奮起した。馬橋中央には春の決勝トーナメントで勝っていて、リーグ戦では春に勝ったという自信が裏目に出た。決勝の相手がリーグ戦で負けたチームで逆に良かったのかなと思います。去年から五十嵐中心にやってきた。去年はインコースに投げきれなくて優勝できなかった、ということをテーマに1年間やってきた。秋のこの決勝トーナメントという集大成で、いいバッターにこそインコースを攻めなきゃダメだ、ということでインコースを攻めきって3試合ともデッドボールを1つも出さずに攻め切った。まさしく彼のナイスピッチングだったと思います。それがなかったら優勝はなかったと思います」と話していた。
決勝トーナメントの試合結果は次のとおり。
▼準々決勝
竜房台2-0古ヶ崎SK
馬橋中央1-0八ヶ崎
北松戸風の子7-0松ヶ丘
陣ヶ前2-1相模台
▼準決勝
馬橋中央7-0竜房台
陣ヶ前1-0北松戸風の子
▼決勝
陣ヶ前4-0馬橋中央
▼最終順位
優勝=陣ヶ前子供会、準優勝=馬橋中央子ども会、3位=竜房台こども会、北松戸風の子こども会、4位=古ヶ崎SKソフトボール、八ヶ崎レッドウイングス、松ヶ丘、相模台こども会
個人賞は以下のとおり(敬称略)。
★優秀投手賞=小菅真弥(馬橋中央)、杉村敬斗(竜房台)、小川大翔(北松戸風の子)、滝川雅貴(相模台)
★ホームラン王賞=大楽陸透(陣ヶ前・1本)、井上宗親(和名ヶ谷・1本)、高下大輔(北松戸風の子・1本)、江口海(六実ひまわり・1本)
★得点王賞=大楽陸透(陣ヶ前・11点)、杉村敬斗(竜房台・10点)、小川大翔(北松戸風の子・9点)、江口海(六実ひまわり・6点)
★努力賞=清水亜衣楽(馬橋中央)、都丸和奏(火の見下)、池田真優(清志町)、阿久津栄香(古ヶ崎SK)、小林雪乃(三ヶ月)、樋口舞(八ヶ崎こばと)、庄司和佳那(虹の街)、小泉莉香(相模台)、豊島愛菜(わかば)、豊島優菜(同)、小林陽向(同)、川村尚子(六実ひまわり)
★敢闘賞=佐藤宏樹(馬橋中央)
★MVP賞=五十嵐尚太(陣ヶ前)
【戸田 照朗】
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