チューニング 2018年12月9日
学生時代お金がなくて、まず止まるのが電話。次にガスと電気。しかし水道はなかなか止まらない。水道が止まると命にかかわるためか、電話、ガス、電気を止められることは何度もあったが、ついに水道が止まるという経験はなかった。電話とガス、電気は民間、水道は自治体が運営しているという違いもあっただろう▼6日、実質民営化となる改正水道法が成立した。ドイツやフランスでは料金の高騰や水質の悪化などから、民営化した水道を再び公営に戻しているという。こうした失敗例を十分に検討することなく、なぜ成立を急ぐのか▼昨夜のTBSラジオ「荻上チキsession22」で、国会の音声を流していたが、かなり衝撃の内容だった。法務省の資料によると3年間で69人の外国人技能実習生が死亡しているという。死因は自殺と溺死(できし)が複数。凍死、急性心筋梗塞、低酸素脳症、くも膜下出血、小脳出血、脳出血など。みな20代前半から30代前半の若者。立憲民主党の有田芳生議員が法務省の役人や法務大臣に「溺死とはどうゆう状況か」と質問したが、わからないという回答。もう3年も経っているのに▼この原稿を書いている7日にも入管法改正案は採決されそうだ。外国人に奴隷労働を強いるような国にはなってほしくない。ゾッとする。