松戸一中が3位
第72回東葛飾地方中学駅伝
第72回東葛飾地方中学校駅伝競走大会(千葉県教育庁東葛飾教育事務所、東葛飾地区教育委員会連絡協議会、毎日新聞社ほか主催)が20日行われ、白山中(我孫子市)が1時間41分21秒で3連覇を果たした。2位は我孫子中(1時間41分36秒)、3位に松戸一中(1時間41分56秒)が入った。松戸市ではほかに9位に常盤平中が入った。
午前10時に松戸市民劇場前をスタート。ゴールの野田市総合公園陸上競技場までの10区間31・9kmを東葛地区71校の中学生ランナーが継走した。
松戸一中は、1区を7位で継なぎ、2区で9位、3区で4位に上げると6区からは3位に。10区アンカーの篠原慧(けい)くん(3年)は湖北中(我孫子市)と激しく3位を争い、勝負は競技場までもつれたが、最後は振り切って1秒差でフィニッシュした。
篠原くんは「10区は3・7kmという東葛駅伝でも2番目に長いコースで、走っている時に何度も心が折れそうになって、途中、4位の湖北中にも抜かれてしまった。10区という区間だからこそ、松戸一中のために頑張って走れたんだと思います。自分自身のタイムはまだまだですが、1区から9区までチームがつないできてくれた順位を守れたということに関してはうれしかった。9区までの思いがつまったタスキ。順位を決めるのは10区なので、ここまで届けてくれたチームに恩返しするというつもりで、最後倒れてもいいというぐらいの思いで走りました。県駅伝では途中で心が折れたりしないで、自分の力を出し切って走りたい」と話した。
キャプテンの菅野佑太くん(3年)は、「全員が1秒を削るために全力を尽くせたいいレースだったと思います。東葛駅伝3位以内が目標だったので、目標を達成できてうれしい。夏休み中は長い距離を走り、東葛駅伝や県駅伝が近づいてくると短い距離の練習に変わっていきました。夏休みは最低でも1日10 km以上、最近は3kmのハイペースの練習をしています。県駅伝では優勝を目指して走りたい」と話した。
中野直幸監督(30)は就任1年目。自身も酒井根中時代に東葛駅伝を走り、準優勝、優勝の経験がある。その経験もいきたという。「10区間、まんべんなく選手を配置したので、プラン通りの走りをしてくれたと思います。選手の目標は3位でしたが、優勝を目指した中での3位だったと思います。全員が100%の走りではなく、悔しそうにしている選手もいるので、県大会を目指して、通過点としてやっていきたい。3年生を主体とした全員駅伝をするチーム。8分台のようなスーパーエースはいないが、お互い競い合ってお互いを高めあえるようなチームです。10人中5人がバスケ、バレー、野球などほかの部活から市内で優勝するようなレベルの高い選手が入ってくれて、学校全体で勝ち取った3位だと思います。県駅伝では優勝を目指したい。距離が短くなる分、スピードを強化しているので、その成果を発揮できたら」と話していた。
県中学駅伝は11月4日に柏の葉公園で行われ、男女の優勝チームは12月16日に滋賀県で行われる全国中学駅伝に出場する。
松戸一中出場選手(区間順・敬称略)=篠原寛、石﨑大暉、鹿住俊太、槇井駿介、有泉賢人、加藤信、菅野佑太、杉本琉玖、大橋勇佑、篠原慧
【戸田 照朗】
※以下、松戸市の中学校のアンカーの写真を掲載します(順位は最終順位)。