目標は全国大会 新戦力に期待
古希野球チーム「古希松戸シニアスターズ」が選手募集
70歳以上の古希軟式野球チーム「古希松戸シニアスターズ」が選手を募集している。
同チームは約4年前の平成27年1月に、「楽しく・健康で・良い友達を作る」という3つの柱を掲げて結成された。選手は松戸市、柏市、流山市を中心に約40人が在籍している。
千葉県還暦軟式野球連盟に加盟しており、昨年度は13チーム中7位という成績だった。平成30年度は1チーム増えて14チームになったことから、AとBの2リーグに分かれてリーグ戦を戦っている。同チームは、上位のAリーグに所属している。
練習は週2日、常盤平3丁目(常盤平支所の裏)にある金ヶ作公園野球場で行われている。
同チームを結成したのは監督を務めるチーム最高齢の古島博さん(84)。市川市の強豪チームでプレーしていたが、長年住んでいる松戸市でチームを作りたいと思い立ち、知り合いに声をかけた。最初は9人にも満たない人数でスタートしたが、読売新聞に古島さんの紹介記事が掲載されたことから、一気に人数が増えた。
川崎市出身の古島さんは、東京六大学野球華やかかりし頃の法政大学で捕手として活躍。当時は立教大学が強い時代で、「大沢親分」こと南海ホークス(現・福岡ソフトバンクホークス)の大沢啓二(後に日本ハムファイターズ監督、解説者など)や「立教三羽ガラス」と呼ばれた長嶋茂雄・読売巨人軍終身名誉監督、南海ホークスの大投手・杉浦忠、阪急ブレーブス(現・オリックス・バファローズ)・阪神タイガースで内野手として活躍した本屋敷錦吾らと対戦した。「あのピッチャー(杉浦)なんか、私、バッターボックスでかすりもしなかったですよ。こんな球速いの見たことなかった」と当時を振り返る。
大学卒業後は北海道の都市銀行に入社し、都市対抗野球にも出場。捕手、コーチ、助監督として活躍した。
同チームには野球経験も実力も様々なメンバーが集う。そこで、チームをAとBに分け、主にAがリーグ戦を戦う。さらに75歳以上の選手は「グランド古希」というクラスのリーグ戦にも参加している。
目標は、全国大会出場。古島さんは、「そのためにも、是非新戦力に入ってほしい」と話す。
キャプテン代行を務める柳澤光正さん(77)は、東京の還暦野球チームでプレーしていたが、新聞で松戸に古希チームができたことを知り、移籍した。学生時代に野球は経験していないが、就職してから職場の野球部に入った。東京のチームでは全国大会優勝の経験もある。「健康であれば、80歳ぐらいまではやれるのかな、と思います」と話していた。
マネージャーを務める小林博さん(77)も新聞を見て入った。小林さんも野球を始めたのは社会人になってから。職場のチームに所属していた。野球は健康と仲間作りのために続けている。「エラーしたら励ましてくれるし、ファインプレーしたらほめてくれる。楽しいですよ」と話していた。
68歳以上が対象。問い合わせは、☎047・391・3513、☎070・6569・7515古島さんまで。
【戸田 照朗】