「レスリングに興味持って」
吉田沙保里選手が相模台小で体験教室

吉田沙保里選手を囲んで記念撮影

   2004年のアテネ五輪から3大会連続で金メダルを獲得し、国民栄誉賞を受賞、前回のリオデジャネイロ五輪では銀メダルを獲得した女子レスリングの吉田沙保里選手を講師に迎えたレスリング教室が9月22日、相模台小学校の6年生の児童約130人を対象に行われた。【戸田 照朗】

 

タックルのやり方を指導する吉田沙保里選手

 2020年の東京五輪で幕張メッセがレスリング競技の会場になることから、(公財)日本レスリング協会と千葉県は、競技に対する理解の促進、競技人口の増加や大会に向けた機運の醸成を図るための事業を実施することについて、9月6日に協定を締結。第1回目のレスリング教室として実施された。
 また、東京五輪のゴールドパートナー(乳製品・菓子)、株式会社明治の協力で食育講座も開催された。
 レスリング体験には日本レスリング協会強化委員会の金浜良さん(ソウル五輪レスリング男子57 kg級8位)らが補助役として参加した。

タックルのやり方を指導する吉田沙保里選手

 吉田選手は、馬跳びや、斜め横になって走ったり、四つんばいになって走ったりと、ウォーミングアップ的な動作を指導。グループに分けたリレー対抗戦形式にして競わせるなど、ゲーム性を持たせながら楽しく指導した。また、吉田選手が得意とするタックルの練習なども子どもたちが体験した。
 教室の後、吉田選手は、「6年生は高学年ということもあり、体力もあるな、と感じた。興味を持って目がキラキラしている子がすごく多かったので、やっていて楽しかった。東京五輪では千葉県でレスリングが行われるということで、千葉県の方にまず興味を持ってほしいし、応援してくださる方が増えたらうれしいという思いもあったので、きょうは来られてよかった。なかにはレスリングを知らない子たちもいるので、もっと多くの人たちに知ってもらえたら。子どもたちが興味を持ってくれたら競技人口も増えますし、レスリングをやりたいな、と思う子たちが増えたらうれしい。教えるのはやっぱり難しいと感じます。子どもと大人に教えるのはまた違うし、細かく教えないとわからないところもあるので、そこは楽しみながら、私も勉強しながらやっています。今まで教える立場というのは少なかったですが、子どもたちから元気をいただいたり、子どもたちから学ぶというものもたくさんある。タックルは普段は体験できないので、こういうマットのある中で、こういう感じで倒すんだとか、体験することでわかってくれるのかなと思う。一度は体験してほしいと思いました」と話した。

レスリングのルールなどを説明する吉田選手

 平井知志くんは「マットが硬そうで、ちょっと恐いなと思ったけど、ルールもわかったし、ちょっとやってみたくなりました」と話していた。
 森彩葉さんは「(吉田選手は)テレビで見てレスリングとかやっていて少し恐いと思っていたけど、すごく親切に優しく教えてもらいました。タックルは太もものあたりを持ってやるんだよ、って教えてもらいました」と話していた。

 

 

 

 

 

 

教室の後、インタビューに答える吉田選手

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