チューニング 2018年10月28日
もうすぐハロウィーン。渋谷では区長がコンビニなどにビン入りのアルコール飲料の販売自粛を要請したという。一昨年は7万人もの人が集まったという。酔って暴動に発展することを警戒してのことか。ゴミの問題も深刻だという▼そもそもキリスト教のお盆みたいなお祭りなのに、なぜ日本人が…という恨みもある。いつの間にか恋人がデートする日にすり替えられたクリスマスに若い頃から苦い思いをしてきた。バレンタインもしかり。その裏に、経済優先で糸を引く大人たちの姿が見え隠れして、反発を覚えてしまう▼一方で、この国は多神教的にいいとこ取りをして楽しんでいるぐらいが平和なのかも、という思いもある。明治政府が神仏分離令を出した後、一部の暴徒によって寺が打ち壊されたり、貴重な仏像が破壊されたという歴史がある。もともと日本人は、神仏習合であいまいに、神も仏も敬いながらやってきた。それを法令によって無理やり引き離したのだ▼市内のあるお寺の住職に、これが昔の本堂ですと紹介されてびっくりしたことがある。戦後建てられた立派な本堂の裏に、小さなお堂があった。私の田舎では軍神広瀬武夫を祀った神社が町一番の大きさを誇る。明治政府の政策が一神教化であったことがうかがえる。
※後で調べたところ、ハロウィーンは古代ケルト人を起源とする祭りで、キリスト教とは関係ないとのこと。