チューニング 2018年9月23日

 

 

 

 米国系のある雑誌に「アダムとイブは黒人だった」という記事が載ったことがある▼人類がアフリカで誕生したことが明らかになってきた頃のこと。アフリカで誕生した人類(ホモサピエンス)はヨーロッパ、アジアへと広がり、その土地の気候や風土に合わせて、髪の毛や瞳、肌の色が変わった▼その昔は、ネアンデルタール人が進化してヨーロッパ人になり、北京原人などが進化してアジア人になったと考えられていた。しかし、実は人類にはいくつかの種類があり、彼らは私たちとは別の絶滅した人類だった。私たちが長い旅をしてきた証拠に、私たちの中にも絶滅したネアンデルタール人のDNAが含まれているという▼人種によってずいぶん見かけが違っているように思っているけれど、昔は同じ黒い肌をしていたのだ。この事実を人種差別主義者はどう思うだろうか▼「赤い糸の伝説」というのがある。古代ギリシャ神話で、人間は昔、男女がくっついた2頭4手足の生き物だったという話がある。だから自分の半分(異性)を求めてさまようのだ。でも、この生き物には、男と男、女と女が対になったものもいた。つまり同性を求める人がいても当たり前ということ▼LGBTという言葉が生まれるずっと前、紀元前の話である。

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