チューニング 2018年6月24日

 

 

 

 我が家には手製の仏壇があり、本町にあった平安堂で購入した慈母観音の仏像1体と4つの小さな骨壷が並んでいる。私は毎朝手を合わせてから出かける▼松戸に来た23年前から猫を飼い始め、現在いっしょに暮らしている6匹を含めると、10匹と暮らしたことになる。一番長生きした子は20歳。人間にすれば100歳にもなる大往生。拾われる前の過酷な路上生活が影響して、わずか10か月で死んだ子もいる▼それぞれに亡くなった時は辛い思いを経験し、もう死なないでほしいなぁ、と思うものの、人間の数倍の速さで年を取る猫のことだから、それは出来ない相談ということになるだろう▼実は九州の実家にも猫が5匹と犬が1匹いる。私が高校生の時に拾った1匹の子猫がきっかけで、両親も猫がいる生活が当たり前になってしまった。その両親も年を取り、最近はいろいろと心配なことが出てきたので、頻繁に帰るようにしている▼帰れば、豊かな自然と、こちらの生活とは違う、のんびりとした時間が待っている。それはそれで楽しく、いつまでも両親が元気で、いつまでもこの時間が続いてくれたらと願うが、それもまた出来ぬ相談ということになるのだろうか▼若いころには思いもしなかった無常観をひしひしと感じている。

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