黄色いハンカチが移転
自主財源で避難者支援継続目指す

避難者と市民が交流できる黄色いハンカチのカフェ

 東日本大震災による広域避難者同士の交流、市民との交流、趣味などの講座、勉強会と、常設型のサロンを運営してきた松戸・東北交流サロン「黄色いハンカチ」が、伊勢丹松戸店前から北小金駅近くに移転。7日にオープニングセレモニーが行われた。
 同サロンは2013年1月にオープン。認定NPO法人たすけあいの会ふれあいネットまつど、NPO法人子どもっとまつど、ファミリーサポート勇気づけ、松戸福島県人会と市民有志によって運営されてきた。活動開始後は避難者自身も運営にたずさわるようになった。
 移転の目的は自主財源を増やし費用を削減して、補助金等に頼らなくても運営できるようにすること。松戸駅近くという以前の場所に比べると家賃が下がり、将来的には軽食などを出せるカフェを運営したいという。また、以前の場所は2階にあり入りにくい面があったが、移転先は1階で入りやすい。

講座などが行われる部屋

 2部屋あり、これまでと同じように歌、囲碁、手芸、お茶、絵手紙、押し花などの講座と避難者交流会(参加費各500円)を行う部屋と、カフェ(利用料200円。コーヒー、お茶などの飲み物とお菓子つき)の部屋がある。カフェには防災グッズや非常食の展示コーナー、福島県の新聞2紙もある。また、建物の裏に小さな菜園があり、野菜を栽培している。今後は各団体と協力しながら小金の地域に根ざした活動をしていきたいという。
 一度でも訪れた人には会報を毎月郵送しており、現在の発送数は600。市民自治課によると、4月30日現在で松戸市に避難している被災者は255人(申請のあった方)。
 場所は東平賀7番地の2。スーパーアコレの前。北小金駅北口から徒歩3分。問い合わせは、☎047・710・5519。
【戸田 照朗】

福島の地方紙2紙も読める

移転した黄色いハンカチ外観

小さな菜園も

防災グッズコーナー

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