日立物流の選手が陸上教室
運動会前に「かけっこで速く走れるコツ」を指導

 今月14日、松戸市運動公園陸上競技場で日立物流陸上部の選手たちが小中学生を対象に「運動会直前攻略法 かけっこで速く走れるコツ」(青少年会館主催)を開催した。広報などで募集したところ、380人の応募があり、抽選で選ばれた117人が参加した。
 同社陸上部には、16人の選手が所属。多くの選手が箱根駅伝の出場経験があり、2012年に日立電線マラソン部を引き継いで日立物流グループ陸上部(13年に日立物流陸上部に改称)となってからも全日本実業団対抗駅伝競走大会(ニューイヤー駅伝)に毎年出場している。また、各選手はマラソンやそのほかの長距離種目で2020年の東京オリンピック出場を目指しており、各種大会に出場している。同社の本社は東京都中央区京橋にあるが、陸上部のクラブハウスが松戸市内にあり、運動公園陸上競技場などで練習している。
 子どもたちを各学年ごとにグループ分けし、選手たちがストレッチや走るときのフォームなどを指導した。
 指導後の質問時間には「陸上選手になるには、どうしたらいいですか」「毎日欠かさないことはなんですか」「大会で緊張しないようにするにはどうしたらいいですか」などの質問が出された。
 市川孝徳選手(27)は「安全第一でケガなく、楽しく走ることを教えられたらと思い、取り組みました。みなさん速く走るためにはどうすればいいかということに興味を持ってくれていたので、教えがいがありました」と話した。
 北口学監督(46)は「松戸市でトレーニングさせていただいているので、地域の方たちに理解していただくためのいい機会だと思います。選手たちは、普段教えるという機会はあまりありません。立場を変えてやってみることによって、教えることの難しさ、伝えることの難しさを理解するいい機会になっている。初心にかえるというか、無邪気な子どもたちを見ると、走るって楽しいことなんだなと、改めて考えるいい機会になる。子どもたちに教えているようで、彼らが学んでいる部分も大きいと思います」と話した。
【戸田 照朗】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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